Project Description

東京虎ノ門グローバルスクエア

『東京虎ノ門グローバルスクエア』は、東京都虎ノ門に位置する延床面積47,261㎡、地上24階地下3階の、再開発事業により建設された複合オフィスビルである。建物の老朽化や隣接する東京地下鉄銀座線虎ノ門駅の混雑といった街の課題の解決を目指し、2011年よりまちづくりの方向性について検討を開始。その後、再開発組合設立、権利変換計画認可を経て、2018年1月に工事着工し、2020年6月末に竣工した。

国際的ビジネス交流拠点を目指す虎ノ門エリアでは近年、虎ノ門ヒルズ等を始めとした再開発事業が盛んに行われ、就業者人口が急増している。

日本初の地下鉄である銀座線虎ノ門駅では駅施設ハード面の制約が大きな課題となっていた。本計画では、駅に全面隣接する立地条件を最大限に活かし、プラットホームを民間敷地内を使って拡幅するという初めての試みを実現するとともに、プラットホームに隣接して地下600㎡・地上800㎡の広場を設け、人口が急増している虎ノ門エリアの交通処理機能を大きく改善している。

敷地の持つポテンシャルに加えて、公共交通機関へのアクセスの良さを向上させることで、持続可能な敷地(Sustainable Sites)のカテゴリーにおいて、高い評価を得ている。

建物においては、国内環境評価指標では、東京都建築物環境計画書制度段階3(2014年度準,PAL*低減率20.39%,ERR27.53%)、CASBEE  Sランク(自己認証)を取得。全館LED照明の採用、自動調光システム・人感センサの採用・不在エリアの減光制御、雨水利用等がその一例である。

基準階事務室の空調は潜熱・顕熱分離空調を全面的に採用し、温度と湿度をそれぞれ別に制御することで冷房時における高顕熱空調運転を可能とし、空調の省エネルギーを図っている。換気設備についてはASHRAE の基準に比して1.3 倍を確保しながら、外気条件に応じて外気冷房の導入や室内CO2濃度による換気量制御を導入し、適切な導入換気量に制御することで省エネルギーに努めている。

これらのエネルギー効率の最適化により、全体で30.3%のエネルギー削減を達成している。

認証システム・バージョン

LEED-CS v2009

認証レベル

Gold

認証取得

2020年8月